SAATHAUSのプロジェクト
- プロジェクト開始
- 企画
- 設計
- 施工開始
- 竣工
- くらしのその後
Aさんは毎年寒くなると、毎日薪ストーブに火を入れ、家中を暖め、洗濯物を乾かし、煮豆を煮る… まさにストーブと共に暮らしてきた筋金入りの薪ストーブ愛好家です。 ご主人は薪調達のため、原木を切り倒しに山に入ることもあります。 薪割りからストーブの火の番や灰だしなどなど、薪ストーブの暮らしは相当な労力が必要なため、新居の計画は薪ストーブ生活を中心に考えていきました。また、大きなワンちゃんと暮らす愛犬家でもあります。
いよいよ基礎ができ、薪ストーブを据える土間と、家族が使う玄関土間の広々としたつながりが見えてきました。
薪置き場と物置が庭を囲んで、ドックランの一角を担う予定です。
上棟のころに向けて、建物全体の色合わせをしていきます。
外壁は無地のサイディングにベルアートのトラバーチン仕上げ。トラバーチンとは大理石の一種ですが、今回の外壁はこの石をモチーフにしたこて仕上げです。
Aさんご夫婦のイメージに合わせ、シックで永く愛せる大人の色合いをご提案します。
薪ストーブの土間と、吹き抜けの雰囲気がわかるようになりました。吹き抜けは、大きすぎず高すぎず、に注意を払い、建物の座りの良さの決め手となるよう計画します。
土間横スペースの天井が仕上がってきました。節のある杉の無垢板です。今は節が目立っていますが、だんだんと日に焼けて杉の赤みが抜け、いい具合に馴染んでくるはずです。
外で食事をするのが好きなご家族なので、写真奥の食事スペースや薪ストーブ土間は少し荒削りな表情のある仕上げを選んで、室内のような縁側のような…といった雰囲気を演出したいと考えています。実は天井のほかにも、いくつか仕掛けを用意しています。作り手の私たちも楽しみです。
室内のクロス張りなどを始める前に、塗装屋さんに入ってもらいます。今回は室内で醸し出したい雰囲気で色が重要となるので、現場で調合してもらいながら色を決めていきました。
缶に入った塗料、塗りたて、乾燥状態、光の入り方などで、色の見え方も全く違うので、なかなか難しいですが、これぞ設計監理の醍醐味。どの程度ツヤを出すかでも悩みます。こちらのわがままに応え、塗装屋さんは意外な色を混ぜ合わせながら、思い通りの色を調色してくれます。
そして、ドキドキするこちらの思いもなんのその、GOサインを出せば迷いなくバンバン塗っていきます^_^;
そして、ツヤツヤのチョコレート色の建具枠!(^^)! 予想を上回る素敵さです。今後のしつらえで台無しにしないよう慎重にドアなんかを決めていかないといけません。
スタッフ一同丹精込めて作り上げたA様邸の完成です!いつもながら、各工程で職人魂を発揮して最高の仕事をしてくれる方々に感謝でいっぱいの瞬間です。
玄関を入ると、赤いドアの向こうに土間が続いています。
ホール左手は、ご家族用の上り口。下足入れやコート掛けを備えています。
思惑通りみんなが集まる心地よい土間ができました。お客様よりくつろぐスタッフ一同…
お披露目の準備に余念がありません!気持ちが良すぎて土間から離れず…
ソトにもこれからお楽しみスペースがどんどんできる計画です。
お客様にお披露目とお引渡しの日には、ご家族が大勢集まってくださり、楽しそうにアチコチ見て回ったり、覗いてみたり(^^)。
今まで経験した中で、最高の雰囲気のお引渡しにしてくださいました!
毎日の暮らしが気持ちよく、楽しく、家事はスムーズにできるよう心掛けながらつくりました。
ランドリールームを兼ねた脱衣室
洗面コーナー
ご家族用玄関
玄関ホールもソトの名残を残しました。
屋根で断熱しているので、2階は屋根なりの形の広々とした空間が取れます。
薪ストーブの暖かさが2階へも拡がります。