SAATHAUSのプロジェクト
- プロジェクト開始
- 企画
- 設計
- 施工開始
- 竣工
- くらしのその後
Eさんご夫妻は好きなものや暮らしたい家について、とても明確な意識をお持ちです。今のお住まいでもたくさんの植物を育てながら、息を呑むような素晴らしい空間に暮らしています。 新しく建てる家についてのたくさんある夢の中から、多少ムダがあってもとにかく楽しくて暖かい家を。とご夫妻でコンセプトをまとめ上げ、ご依頼をしてくださいました。 ご自分たちのイメージを集めた画像集は、どれも素敵で刺激的なものばかりでした。お互いワクワク、ハラハラしながらの計画が始まりました。
Eさんの敷地は信じられないような景色に囲まれた広々とした田園地帯にあります。あまりの絶景に、ここにどんな住宅があったらこの贅沢な条件を生かせるのか、畏れさえ感じます…
夏景色
Eさんらしい、おおらかで楽しい住まいをイメージし計画を練ります。
Eさんご夫妻は、お互いの世界観を尊重しながら話し合いを重ねに重ね、とにかくたくさんの植物がいきいきと育つスペースが欲しい!ということから一気に設計の方向がキマりだしました。
当初、リビング続きの土間に何とか置けないか模索していましたが、ふと気が付いたのです。なぜ今まで、冬のエアコンの影響や夏場の湿気を気にしつつ、リビングを狭めながら土間に固執していたのか??
さらに私たちとしては、室内だけでなく、なんとかこの絶景と溶け合うような暮らしを提案したい。でも冬は雪とともに暮らす環境… 室内でも楽しく伸びやかな空間を提案したい。Eさんからも沢山のヒントをいただきながら、そんな思いを一挙に解決できるプランのタネができました。
ここからは、一気にイメージをまとめ上げ、暮らしの機能を整理し、家の性能を確保するべく設計の佳境に入っていきます。
一年越しで手掛けてきたEさん宅の設計が完了しました。
Eさんから、最初に言われた家づくりのテーマは、”ムダがあっても楽しい家。そして暖かく!”でした。積雪対策のために考えられた屋根形状によって大きな室内空間が生まれて、育ち盛りの子供たちが冬でも伸び伸び遊べたり、必要な時に必要な居場所が作れるような設計となりました。時には拡大解釈して、暴走気味の提案もしましたが、最後には”ムダ”なのではなく、”これからの伸びしろのある家”となったのではないでしょうか。
さて、いよいよ着工の準備です!
ご家族お揃いで地鎮祭に臨まれました。これからの家づくりが順調に進みますよう、土地の神様に祝福されたような晴天でした。
おねえちゃんが監督してくれます。地中梁を入れ、積雪に耐える建物の基礎がしっかり造られていきます。
明日の建前に備え、プレカットされた材木が着々と現場入りしてきます。
建前の日、ご家族がお仕事の合間に見に来てくださいます。きっとお仕事は手につかないはず(;´・ω・)
日暮れが早くなりましたね。屋根断熱をしっかり施工し、続きは明日に。
2階からの眺め。ちょっと高いかなと内心心配していた空間は、雄大な眺めに負けない力強さがありました。SAATHAUSでは屋根断熱を標準としています。なので2階は水平な天井がなく、暑くなりにくい大空間が確保できます。
快晴の秋空に映える堂々したプロポーション!雪から植物を守り植物と一緒に暮らすための、
リビングに隣接した温室ができつつあります。
キッチンに立つと、田んぼが目線の先に見えて、季節ごとの景色を楽しませてくれます。
さっそく窓辺の高さと景色を体感してみる奥様です(*^-^*)
そして、なにやら住宅とは思えないダイナミックスケールのカッコ良すぎる空間が現れました
ご家族の思いが詰まった、おおらかに家族を包む家です。
キッチンに立つと、家族の様子や温室の植物、そして温室越しには木島平の雄大な風景が感じられるでしょう。温室は日中しっかり温まり、夜間にはそこそこ冷える… 植物には良い環境ですとEさんにお聞きしホッとしました。4枚建ての大きなサッシは植物の緑が映えるようブラックをご提案。石膏ボードの壁の塗装は、Eさんがコツコツ収集してきたアンティーク家具や古道具、楽しいおもちゃなんかがなじむよう薄いグレーでの塗装をご提案しました。写真ではわかりづらい絶妙なグレーです。
階段室には本棚が2階の天井まで続きます。思いもよらない方向から光が差してきて、見るたびドキっとさせられます。
圧巻の2階です!パネルヒーターが大空間をむらなく暖め、真冬でも家じゅう寒いところがありません。お子さんたちが育つにつれ、壁や家具で仕切ったり取っ払ったりしながら、家族の変化に合わせた間取りを作ることができます。板の壁にはフックや棚やくぎを好きな場所に取り付けたりペイントしたりしてアレンジできるのが、SAATHAUSの家の大きな特徴のひとつです。板の壁はどことなく力強い空間が作れます!
突き当りはEさんが考え抜いた洗面コーナー。タイルと洗面台の組み合わせに時間をかけました。素敵な洗面コーナーにしたいけれど、お掃除のしやすさや顔を洗いやすいボウルの形状や高さ、水栓から出てくる水の角度とボウルの組み合わせ…などなどクリアしながら、素敵な洗面コーナーにするのは以外に難易度が高い空間です。Eさんの洗面コーナーは毎日キッチンから眺めても楽しく、をテーマにサンワカンパニーのレッタンゴロ洗面ボウルとタイルは名古屋モザイクのエリクサーでコーディネートしています。ミラーはこれからEさんのコレクションが取り付けられます。
Eさんは珍しいものや楽しいものをたくさんお持ちで、ディスプレイ上手!そしてなにより木島平の暮らしを楽しんでいらっしゃいます。家は家族が暮らして初めて命が吹き込まれるもの。種がどう成長するのか楽しみで仕方ありません。落ち着いたら伺わせて頂くつもりです!(^^)!
長野こまちさんの”ナガノの家”10th Anniversary号の撮影にお邪魔しました。
撮影のために何日も前から、作りたかった家具を作り、片付け、整え、しつらえてくれたEさんご夫妻。ザートハウススタッフも何かお手伝いしようと当日早めに伺ったのですが、美しくて楽し気な生活が伝わってくる家を見せてもらったり、お茶を入れて頂いたり、猫ちゃんと遊んだり、むしろお邪魔しているよう…
小さな空間も抜群のセンスで世界観が表現されています。
断捨離とかミニマリストとは対極ですが、センスがある人は、物が多くても美しく楽しく暮らせる良いお手本です。
これはミニマリストより上級な気がします。
器用なご主人が、2階の大空間をキッズの充実した遊び場に更新!
物干しとしても活用されて、雪国の長い冬を快適に過ごす便利な空間。
玄関から入れるパントリー
ファミリークローゼットはEさんによるしつらえ。
家族の物が運び込まれ、暮らしが始まって、その変化によって家がアップデートされていく。そんな私たちの理想の住まいです。私たちも、Eさんとアイディア交換しながら引き出しの多い工務店でありたいです。Eさん、いつも楽しませて頂いてありがとうございます!