施工事例
物件情報
所在地
長野県須坂市
家族構成
コンセプトハウス
延床面積
85.1㎡(26坪)
耐震等級
耐震等級3
Ua値
0.34W/㎡K
冷暖房
壁掛けエアコン、床置きエアコン
主な仕上げ
床:カラマツ無垢フローリング15mm、壁:針葉樹合板、塗装
「暮らしながら家を育てる」 この家は、ザートハウスの建売モデル第一弾として、そんな思いを形にした住まいです。 あらかじめ完成された“正解の暮らし”ではなく、住む人が自分たちの手で育て、変化させていける「余白のある家」を目指しました。 設計の出発点は、土地選びから。 桜の名所・臥竜公園のすぐ近くに位置する、畑に囲まれた静かな住宅地。 昼間はご近所で畑仕事をする人の姿や、通学路を通る子どもたちの声。夜は落ち着いた空気に包まれる、地域との関わりが感じられる場所です。 建物は、母屋・離れ・小屋の3棟構成。 庭を中心に囲むように配置することで、屋外にも自然と居場所が生まれ、ソトとのつながりを感じながら暮らせるようにしました。 玄関から庭へ抜ける通り土間や、靴のまま入れるトイレ、オープンな壁構成など、柔軟な使い方ができる工夫を随所に盛り込んでいます。 延べ床面積は約27坪とコンパクトながら、吹き抜けや通り土間、多様な居場所づくりによって、実際の広さ以上に開放的で豊かな空間に。 壁には構造用合板を現しで使用し、お店のような雰囲気も感じられるデザインです。 暮らしが始まってからは、住む人の発想で空間がどんどん進化。 小屋はコーヒースタンドに、外にはプランターや椅子、冬には屋外ストーブも登場。 つくり込みすぎないからこそ実現できる「家育て」の楽しさが、この場所にはあります。 住む人の趣味や工夫が、暮らしをもっと自由に、もっと豊かにしていく。 この家はその“余白”を大切にした、新しい住まいのかたちです。