植物と暮らし、植物と育つ家

「ムダがあっても楽しくて、暖かい家を」 Eさんご夫妻の明確なコンセプトから始まったこの住まいは、広大な田園風景に包まれた土地に、自然と調和しながら、自由でおおらかに暮らせる空間を目指して設計されました。 リビングに隣接した温室は、この家の大きな特徴。ご夫妻のこだわりである植物と共に暮らす空間を、室内の快適性と両立させながら実現しています。田んぼの景色を楽しめる大開口や、日射取得と遮蔽を兼ねた庇など、自然とのつながりを随所に取り入れました。 2階は天井のない大空間。屋根断熱によって快適な室温を保ちつつ、家族の成長に応じて自由に仕切れる「余白のある間取り」です。板張りの壁には棚やフックを取り付けたり、塗装したりと、自分たちらしく育てていける仕掛けも。住まいの可能性を制限しない設計が、ご夫妻の暮らしとリンクしています。 ディテールにもご夫妻のセンスが活きています。アンティーク家具や雑貨が映えるよう、壁の色味は絶妙なグレーに。洗面は機能性とデザイン性を両立させた特注のコーディネート。どの空間にも「暮らす楽しみ」が詰まっています。 暮らし始めてからも、ご自身の手で家具をつくったり、空間をアップデートし続けるEさんご家族。 “家は、住み始めてからが本当のスタート”を体現する、のびやかでユーモアのある住まいです。