SAATHAUSのプロジェクト
- プロジェクト開始
- 企画
- 設計
- 施工開始
- 竣工
- くらしのその後
お若いご夫婦は初めてのヒアリングに、ご自分たちの希望をノートにびっしりまとめておいでになりました。急に土地が見つかって、一気に家づくりの現実に直面したので、ヒアリングで伝えたいことをまとめようと一生懸命だったのが伝わってきます。 わたしたちとの雑談の中で、奥様が室内もソトの景色ものびやかに見通せる視線を求めているのが伝わってきました。 機能的なご希望を叶えつつ、家づくりには軸となるテーマが必要と考えているので、奥様の「空を見るのが好き」という言葉をテーマに、のびやかな視線の家をプランをしたいと考えました。
ノートにまとめられた内容をもとに、みんなで雑談しながら「アイデアの種」を蒔く作業です。そして家づくりの軸となるテーマを見つけていきます。
コンセプトハウスで空間を体感しながら、家づくりの楽しさを感じて頂いています。
「アイデアの種」→テーマ設定と進み、最初はこんなドロドロもやもやした絵から計画してゆきます。テーマに沿った計画を意識しつつ、どこに建物を配置したら楽しいソトが作れるのか、玄関をどこにしたらプライバシーが保てるソト空間が作れるか、ザートハウスはそんなことから考えます。
ドロドロが少し絵になってきました。玄関の位置はそれでいいのかな…?
プランと屋根のかけ方や建物のプロポーションは同時に考えます。そのプランは美しい形になるか、理にかなった構造になっているか、そしてテーマに沿ったプランになっているか…?を忘れないように…
最終プランです。
キッチンを、ソトと家の中心に配置して、司令塔として機能するようにしました。また、デッキを通じて庭へアクセスしやすくしています。ハーブや青じそなんかを植えたキッチンガーデンがあると、とても便利です。
家の中に長い視線が通り、北側の和室からは庭ごしに道路やその向こうの広々とした原っぱまで見通せるはずです。2階のホールからは吹き抜けを通じて、1階の様子が垣間見え、振り返ると北の大きな空が見えるはず。
たくさんあったNさんのご要望や機能は、動線を整理したり、本当に必要なのかを話し合ったりしながらまとめていき、満足して頂けるプランができたと思います。