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Project

SAATHAUSのプロジェクト

PROJECT 08
空と家族の真ん中キッチン
長野県須坂市:NHさん
プロジェクト08
08
Status
現在の進捗状況
  • プロジェクト開始
  • 企画
  • 設計
  • 施工開始
  • 竣工
  • くらしのその後

お若いご夫婦は初めてのヒアリングに、ご自分たちの希望をノートにびっしりまとめておいでになりました。急に土地が見つかって、一気に家づくりの現実に直面したので、ヒアリングで伝えたいことをまとめようと一生懸命だったのが伝わってきます。 わたしたちとの雑談の中で、奥様が室内もソトの景色ものびやかに見通せる視線を求めているのが伝わってきました。 機能的なご希望を叶えつつ、家づくりには軸となるテーマが必要と考えているので、奥様の「空を見るのが好き」という言葉をテーマに、のびやかな視線の家をプランをしたいと考えました。

2023.05
雑談ヒアリング

ノートにまとめられた内容をもとに、みんなで雑談しながら「アイデアの種」を蒔く作業です。そして家づくりの軸となるテーマを見つけていきます。

    

コンセプトハウスで空間を体感しながら、家づくりの楽しさを感じて頂いています。

2023.06
設計開始です

1200

「アイデアの種」→テーマ設定と進み、最初はこんなドロドロもやもやした絵から計画してゆきます。テーマに沿った計画を意識しつつ、どこに建物を配置したら楽しいソトが作れるのか、玄関をどこにしたらプライバシーが保てるソト空間が作れるか、ザートハウスはそんなことから考えます。

ドロドロが少し絵になってきました。玄関の位置はそれでいいのかな…?

プランと屋根のかけ方や建物のプロポーションは同時に考えます。そのプランは美しい形になるか、理にかなった構造になっているか、そしてテーマに沿ったプランになっているか…?を忘れないように…

 

 

最終プランです。テーマは「空と家族の真ん中キッチン」

キッチンを、ソトと家の中心に配置して、司令塔として機能するようにしました。また、リビング前には屋根付きの土間空間をしつらえて、縁側を通じて庭へ出やすくしています。庭にハーブや青じそなんかを植えたキッチンガーデンを作って、食事に添えながら、休日はここでご飯を食べるのを楽しみにされています。

家の中に長い視線が通り、北側の和室からも庭ごしに道路やその向こうの広々とした原っぱまで見通せるはずです。2階のホールからは吹き抜けを通じて、1階の様子が垣間見え、振り返ると北の大きな空が見えるはず。

たくさんあったNさんのご要望や機能は、動線を整理したり、本当に必要なのかを話し合ったりしながらまとめていき、満足して頂けるプランができたと思います。

2024.03
施工開始です!

基礎の施工開始と同時期に始めるのは、外観のコーディネートです。設計中から色のイメージは何となくあるのですが、サンプルを集めて、お客様と微妙な色の具合を見ながら外壁の色や、サッシ・玄関の色を決めていきます。今回はシックな色合いでご提案してみたいと思います。

そして、建前も無事におわり、

棟梁とお客様、ザートハウスで四方を清め、工事の安全を願って四方をお清めいたしました。

 

ご近所のご家族やちょっと離れたところにお住いのご家族が駆け付けてくれ、一緒に上棟をお祝いして下しました。奥様が抱いていた、「空がみたい。空を眺めて暮らしたい」という気持ちを大切に、視線が空まで抜ける家になりそうです。

2024.06
もう少しで完成

ザートハウスおなじみのトラバーチン模様の外壁です。左官名人のおかげで、フラットな部分と凸凹した部分の混ざり具合が絶妙で、今回も完ぺきに美しい仕上がりにして頂きました。今回のように少し暗めの色を選ぶことで、この仕上がりを良さが生きる気がします。

2024.08
お引渡し

広い空をバックに建つ、落ち着いた外観のお宅が完成です!高さを抑えた奥ゆかしい外観からは想像しがたい伸び伸びした内部空間が広がります。南に掃き出し窓や大きめの窓を付けつつ下屋を出したり軒を出すことで、夏場の日差しが直接室内に入らないよう配慮しています。下屋の下はあえてデッキにせず縁側を設け、庭と同じ高さにテーブルを出してご飯を食べたり、休日にビールを飲んだりできるスペースにしています。日差しを避けつつ庭にいるような感覚で楽しめます。

これからお客様と一緒にお庭にグラピアを植えたり、植栽のお手伝いをしていく予定です。木々などの植物は見栄えはもちろん、涼しさも一段とアップさせてくれるはずです。

 

キッチンは南の明るい位置に配置。家族全体を感じ取れる司令塔の位置取りです。

 

時間によって、様々な方角から外の光が入るよう計画しています。階段左と写真右奥とからは夕方の光が入ります。

 

2階に上がるとすぐにウォークスルークローゼットがあります。廊下と兼用してスペースの無駄をなくし、オープンな空間とすることでみんなが管理しやすく、無駄にモノを押し込まない収納ゾーンとすることができます。写真中央の壁に沿ってチェストを置いたりハンガーパイプを増設しても、十分に通行可能なスペースを用意してあります。

 

寝室は奥様が選んだシックな内装。右の大きな壁をプロジェクター用のスクリーンとして計画。壁の向こうは廊下から使える棚にしてあります。

 

こちらが廊下の棚です。

 

洗面カウンターはTOTOのレジーナ。既製品の洗面カウンターをミラーキャビネット、水はねガードのフロアタイル、タオルバー、そして照明を奥様と一緒ににまとめ上げ、シックな空間となりました👏